*復興ぞうきん*プロジェクト 2014年03月

今、伝えていく事

3月も下旬になり盛岡の空は、白鳥たちが旅立つ姿をよくみます。
V字に並んで飛ぶ様子は、青空に映えてまぶしく見えるんですよ!
日ごと寒さも和らいで、春が今から待ち遠しいところです。

先日の紡ぎサロンは、縫い手さんが普段よりも少し多く集まって
笑顔あふれるひとときをスタッフも共に過ごしました。

そんな中で、ある縫い手さんからこんなお話しをお聞きしました。

「私はね、
 昔から地震がきたら逃げるんだと聞いてきたの。
 そして、震災前から娘と
 もし地震が起きたら逃げる場所を決めていたの。
 実際に、あの日(2011年3月11日)もそうしたの。
 それと、日頃から大事なものはまとめておいたから
 それを持って車で逃げてね。
 車には、夏はタオルケットを用意して、
 冬は毛布を用意してね。
 そのお陰であの日も寒かったけど、寒さが和らいだの。」

「それとね、ご近所さんが
 『地震がきたら、3階建てのうちさくればいいよ』って
 言ってくれていたんだけど・・・
 私は、絶対に自分が決めていた高台へ逃げるって、
 決めていたから。
 私が住んでいた地域の家々は、
 今回の津波ですっかりやられてしまった。
 3階建てのご近所さんは、避難することなく、
 お亡くなりになってしまって・・・」


私はこのお話を聞いて、日頃から防災について家族で話しあう事がどんなに大切か。
更にその行動の結果で、大切な命を守れるのだと学びました。
反対に想定にとらわれたり、災害が大きくないと過信してしまっては・・・
命を守れない事も同時に知りました。


更に、こうも加えて話して下さいました。
「思い立ったらすぐ行動する事」と。
必要だと思ったことや物は、すぐに実行する・用意する。
震災はいつやってくるのかわからないのだから。

命を守る行動の積み重ねが、災害から命を守る力に繋がっているのですね。



ゆか








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埼玉と岩手の連携による復興支援販売会、開催!

震災の記憶の風化が懸念される中、
埼玉のみなさんと連携して
被災地のさまざまな物産を紹介するための販売会を開催します!


●期間 平成26年3月18日(火)、19日(水)

●時間 10:00~18:00

●場所 埼玉県物産観光館「そぴあ」の店頭
 (大宮駅西口から徒歩3分 ソニックシティビル2階)

●販売商品
 【食品】 和グルミの殻付き・むき実、和グルミのタレ(ビン詰め)、
      まめぶの素3点セット、和グルミの菓子、
      山田の醤油、あかもく、
      りんごジュース、じっ茶ばっ茶(ペットボトル飲料)、
      三陸のわかめ、さんまくん、南部せんべい

 【手しごと商品】復興ぞうきん、古布の小物、和グルミのアクセサリーなど

 【その他】奥州サボンwith和グルミ(数量限定の貴重な商品です!)
 
会場には、震災発生前・発生後のパネル写真も展示します。
今あらためて、あの時に起こったことを少しでも感じていただければ…

大宮チラシ


首都圏近郊の皆さま、この機会にどうぞ足をお運びください。




   ともこ

記憶

昨日は盛岡市民文化ホール(マリオス)で、追悼式典がありました。
会場のお隣、アイーナ(いわて県民情報交流センター)では現在、
「ふるさとの記憶」という展示イベントが行われています。
http://www.nhk.or.jp/morioka/pickup/furusato/sp/info.html
追悼式典とともにお出かけになられたのか、
被災地出身と思われる方々がたくさん来場されていました。

この模型には、家の所有者や建物や地形の名前が
プラ板に細かく記されているのですが、それととともに

川には「夏になると泳いだ」
小学校の校庭には「町内運動会で盛り上がった」
堤防の桜には「咲いている桜に触りながら歩いた」

というような、”記憶”もまた記されています。

そこに確かにあった暮らし。大切な情景。
それが一瞬にして奪われた時、どれほどの喪失感を生むのでしょう。
そしてそれは、どうやったら、どのくらいで埋められるのでしょうか。

”記憶”の記録。
この模型プロジェクトは非常に大きな意味があると感じました。


先週の紡ぎサロンで、釜石出身の縫い手さんがこんなことを話していました。

「盛岡の孫がさー、受験も無事終わって、
 『ばーちゃん釣りに行こう』って言うのよ。
 おら寒くてやんだって言ったのさー」

微笑ましく思いながら、どこに釣りに行くんですかと聞いたら、
それは、その方の元のお宅があったところ、釜石のことだったのです。

「震災前は、年に数回盛岡から遊びに来てちょくちょく釣りをしてた。
 そこでいーっぱい”ちか”を釣ったことがあって、それが面白くて
 しょうがなかった記憶があるから、ばーちゃんのところに
 釣りに行きたいんだって。
 ウチがあったところは、もう大きな堤防の下になることが決まってるの。
 息子もね、下の方の子どもには釣りの記憶がないから、
 土地が残っている今のうちにそっちにも釣りさせたいらしい。
 もちろん、家なんかなくて土台だけが残っている状態なんだけどね。」


今消えていこうとしているものは、
長い年月積み重ねられたたくさんの記憶、
そしてその拠り所としての「ふるさと」なんだ。
そのことを淡々と、何気ない会話の中で話している被災者の方の胸中は?
と考えたら、涙が止まらなくなってしまいました。

もちろん、私にはみなさんの想いを心底理解することは一生できないわけです。
でも、前を向いてがんばる日常の中で、
たまに"ふるさとの記憶"をたどり語らう場を守るために、
たくさんの方につながりを呼びかけ続けることはできる。


昨日は全国でも様々な追悼の催しが行われたようですね。
愛知のサポーターさんの職場では、全社員が14:46に黙祷を行うということでした。
千葉のサポーターさんはお電話で
「これから毎月11日に、仲間で復興ぞうきんの販売に立つことにしました。
 私たち心から応援しているし、これからも応援し続けていきますからねって
 ぜひ縫い手さん達に伝えてね」
とおっしゃっていました。

4年目は「震災の記憶」の風化もまた一層進むでしょう。
復興ぞうきんは、その記憶を思い起こしてもらい続ける役割も少しは担えるでしょうか。

s_山田町
2014年2月、山田町にて


今年もまた、3月11日という日に合わせて、
このブログを訪れてくださり、本当にありがとうございました。


   ともこ

プロフィール

紡ぎ組スタッフ

Author:紡ぎ組スタッフ
被災者の方々に、手仕事をすることで気持ちを和らげていただき、またいくらかでも収入確保につながるよう、復興ぞうきんを縫っていただく活動を行っています。

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