2014/05/30(金)11:30
5月1日に行われた、宮古でのお花見交流会の様子を、
参加された宮城出身の縫い手さんが、地元の新聞、
河北新報に投稿したところ、採用されたそうです!

紡ぎサロンの際にその新聞を持って来てくださり、
あの時縫い手さんたちが感じていたことを教えてもらう
ありがたい機会となりました。

みなさんにもご紹介させてください。


  「臼木山の桜」  阿部恵子

 桜前線を追いかけて今月1日、もりおか復興支援センターに登録する仲間や、
いつも私たちを支えてくださるセンターのスタッフ、ボランティアの皆さんと、
バスで宮古市の浄土ヶ浜の近くにある、臼木山(うすぎやま)へお花見に
出かけました。
 臼木山には100種類の桜が植えられています。木々それぞれに名前と
その由来の説明書きがあり、薄黄緑色のウコンザクラ、豪華な楊貴妃と、
花のイメージ通りに命名されていて興味深く見物しました。遅咲きの桜は、
まだしばらく楽しめそうでした。センターに登録する宮古市出身の方からは、
この山で遊んだ思い出や、桜の木が大きく育って驚かれたことなどを
お聞きしました。
 桜はあの日、荒れ狂う海と町の変貌を見ていたのでしょう。でも春になると、
何事もなかったように咲き、力強く励ましてくれています。大自然は私たちに
大きな試練を課しましたが、変わらない美しい風景を残してくれたと、心から
感じました。
 スタッフ、ボランティアの皆さんが「何とか楽しい一日に」と願っている姿が
うれしく感謝の気持ちでいっぱいのお花見で、心にほんわか温かい花が
咲いたようでした。また来年も元気でお花見に行きましょう。

(河北新報 5月13日付け 「ティータイム」コーナー)



   ともこ
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2014/03/27(木)20:50
3月も下旬になり盛岡の空は、白鳥たちが旅立つ姿をよくみます。
V字に並んで飛ぶ様子は、青空に映えてまぶしく見えるんですよ!
日ごと寒さも和らいで、春が今から待ち遠しいところです。

先日の紡ぎサロンは、縫い手さんが普段よりも少し多く集まって
笑顔あふれるひとときをスタッフも共に過ごしました。

そんな中で、ある縫い手さんからこんなお話しをお聞きしました。

「私はね、
 昔から地震がきたら逃げるんだと聞いてきたの。
 そして、震災前から娘と
 もし地震が起きたら逃げる場所を決めていたの。
 実際に、あの日(2011年3月11日)もそうしたの。
 それと、日頃から大事なものはまとめておいたから
 それを持って車で逃げてね。
 車には、夏はタオルケットを用意して、
 冬は毛布を用意してね。
 そのお陰であの日も寒かったけど、寒さが和らいだの。」

「それとね、ご近所さんが
 『地震がきたら、3階建てのうちさくればいいよ』って
 言ってくれていたんだけど・・・
 私は、絶対に自分が決めていた高台へ逃げるって、
 決めていたから。
 私が住んでいた地域の家々は、
 今回の津波ですっかりやられてしまった。
 3階建てのご近所さんは、避難することなく、
 お亡くなりになってしまって・・・」


私はこのお話を聞いて、日頃から防災について家族で話しあう事がどんなに大切か。
更にその行動の結果で、大切な命を守れるのだと学びました。
反対に想定にとらわれたり、災害が大きくないと過信してしまっては・・・
命を守れない事も同時に知りました。


更に、こうも加えて話して下さいました。
「思い立ったらすぐ行動する事」と。
必要だと思ったことや物は、すぐに実行する・用意する。
震災はいつやってくるのかわからないのだから。

命を守る行動の積み重ねが、災害から命を守る力に繋がっているのですね。



ゆか








2014/03/12(水)02:15
昨日は盛岡市民文化ホール(マリオス)で、追悼式典がありました。
会場のお隣、アイーナ(いわて県民情報交流センター)では現在、
「ふるさとの記憶」という展示イベントが行われています。
http://www.nhk.or.jp/morioka/pickup/furusato/sp/info.html
追悼式典とともにお出かけになられたのか、
被災地出身と思われる方々がたくさん来場されていました。

この模型には、家の所有者や建物や地形の名前が
プラ板に細かく記されているのですが、それととともに

川には「夏になると泳いだ」
小学校の校庭には「町内運動会で盛り上がった」
堤防の桜には「咲いている桜に触りながら歩いた」

というような、”記憶”もまた記されています。

そこに確かにあった暮らし。大切な情景。
それが一瞬にして奪われた時、どれほどの喪失感を生むのでしょう。
そしてそれは、どうやったら、どのくらいで埋められるのでしょうか。

”記憶”の記録。
この模型プロジェクトは非常に大きな意味があると感じました。


先週の紡ぎサロンで、釜石出身の縫い手さんがこんなことを話していました。

「盛岡の孫がさー、受験も無事終わって、
 『ばーちゃん釣りに行こう』って言うのよ。
 おら寒くてやんだって言ったのさー」

微笑ましく思いながら、どこに釣りに行くんですかと聞いたら、
それは、その方の元のお宅があったところ、釜石のことだったのです。

「震災前は、年に数回盛岡から遊びに来てちょくちょく釣りをしてた。
 そこでいーっぱい”ちか”を釣ったことがあって、それが面白くて
 しょうがなかった記憶があるから、ばーちゃんのところに
 釣りに行きたいんだって。
 ウチがあったところは、もう大きな堤防の下になることが決まってるの。
 息子もね、下の方の子どもには釣りの記憶がないから、
 土地が残っている今のうちにそっちにも釣りさせたいらしい。
 もちろん、家なんかなくて土台だけが残っている状態なんだけどね。」


今消えていこうとしているものは、
長い年月積み重ねられたたくさんの記憶、
そしてその拠り所としての「ふるさと」なんだ。
そのことを淡々と、何気ない会話の中で話している被災者の方の胸中は?
と考えたら、涙が止まらなくなってしまいました。

もちろん、私にはみなさんの想いを心底理解することは一生できないわけです。
でも、前を向いてがんばる日常の中で、
たまに"ふるさとの記憶"をたどり語らう場を守るために、
たくさんの方につながりを呼びかけ続けることはできる。


昨日は全国でも様々な追悼の催しが行われたようですね。
愛知のサポーターさんの職場では、全社員が14:46に黙祷を行うということでした。
千葉のサポーターさんはお電話で
「これから毎月11日に、仲間で復興ぞうきんの販売に立つことにしました。
 私たち心から応援しているし、これからも応援し続けていきますからねって
 ぜひ縫い手さん達に伝えてね」
とおっしゃっていました。

4年目は「震災の記憶」の風化もまた一層進むでしょう。
復興ぞうきんは、その記憶を思い起こしてもらい続ける役割も少しは担えるでしょうか。

s_山田町
2014年2月、山田町にて


今年もまた、3月11日という日に合わせて、
このブログを訪れてくださり、本当にありがとうございました。


   ともこ

2013/08/19(月)10:00
「盛岡にきてから、元々していたウォーキングを毎日しています。
 健康が大事だと感じて続けていきます。

 盛岡にも、早く慣れたいと思っているんです。
 今後、生活費を捻出する為に仕事をすることも考えていますが、
 年齢的に可能かどうか心配なところです。
 今後は、収入について考えて働いていこうと思います。

 支援してくださる方には、強い感謝の気持ちでいっぱいです。」


ゆか
2013/08/17(土)10:00
「ぞうきん縫いが楽しい。
 自分の仕事だと思ってやってます。
 大槌の頃のことをああだった、こうだったと思い出しながら縫っています。 

 家は全壊でした。
 避難した公民館から、津波に飲まれるのを見てました。
 周りの家も全部。  
 盛岡は病院も近いし、デイサービスにも週1回通ってて、
 同じ年代のお友達ができて楽しいです。

 でも、私は大槌に帰りたいの…
 帰りたいけど、今の状況じゃ1〜2年じゃ無理だし、
 何年もかかれば知っている人はみんな亡くなってしまう。
 この前は大槌の76才の親戚が亡くなったしね…
 どうしたらいいのか、まだわからないでいます。」


なみ
プロフィール

紡ぎ組スタッフ

Author:紡ぎ組スタッフ
被災者の方々に、手仕事をすることで気持ちを和らげていただき、またいくらかでも収入確保につながるよう、復興ぞうきんを縫っていただく活動を行っています。

メール:tsumugigumi@gmail.com
Twitter:@fukkouzoukin

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