*復興ぞうきん*プロジェクト 復興ぞうきん物語

復興ぞうきん物語~番外編~

全国からたくさんのご支援をいただいている
復興ぞうきんプロジェクトは、
私たちが「現地スタッフ」「仲間」と
親しみを込めて呼ばせていただいている方たちも
大勢いらっしゃいます。

その中で、今まで一度も触れていなかったけれども、
とても大切な、そして重要な「仲間」を
今日はご紹介したいと思います。


ご購入いただいた皆様はご存知ですが、
復興ぞうきんにはかわいいタグがついてます。
このブログの左上、プロフィールのところにある
バナー画像がそうです。
これはタグの表と裏を上下に合成して作りました。

タグについている青い帽子の男の子と
“元気に岩手!!”の手書き文字は
SAVE IWATE代表・寺井良夫の旧友で、
朝日新聞に4コマ漫画を掲載されている
漫画家のしりあがり寿さんが、
提供してくださったものです。


現在の形での復興ぞうきんが始まった当初は、
タグはスタッフがひとつひとつ手作業で
作っていましたが、
綾織りの布テープに、アイロンプリントをあて、
ちょうど良い長さに切るというもので、
一度に数百枚作成する必要があり、
大変な作業でした。

そして、ちょうど去年の今頃でしたか、
会員数約25万人を擁する「パルシステム東京」様から
東日本大震災復興支援の一環として
復興ぞうきんを扱わせてくださいとの
大変ありがたいお申し出をいただきました。
(パルシステム東京様には、今も引き続き
お世話になっています。ありがとうございます。)


そしてこの機会に巻いている帯も合わせて、
リニューアルすることになったのですが、
常に人手不足に悩んでいたスタッフとしては、
今後更に必要枚数が増えていくこのタグ作成を
手作業でやっていたものと同じくらいの
金額でやっていただける業者さんはないだろうかと、
インターネットで探した数社に、
活動の趣旨と、利益のない活動のため、
廉価でお願いしたいという旨の説明を添えて、
見積もりを出していただいたところ、
手を挙げて下さったのが、福井県あわら市にある
【浅地デジタル彩図ファクトリー株式会社】でした。


こちらの浅地社長様のお話では、
ご子息の経営されている銀座支店の社員の方で、
やはり今回の震災でご実家が被災された方があり、
その関係で復興支援に携わっておられるそうです。

他社からも何件かお見積もりを頂いていたのですが、
ここの織りネームは品質から言っても
もったいないくらいの最高級品を、
採算度外視の料金で作って下さるとのことで、
更には、その時点でわずか2週間程しか
納期に余裕がなかったのですが、
それも特急料金無しで最優先で
作っていただけるとのお言葉をいただきました。

そして何よりも嬉しくて、決め手になったのは、
私たちの活動にご賛同いただき、
「ぜひ仲間に入れて下さい」
というお言葉をいただいたことでした。



この織りネームは、プリントではなく、
文字通りタグを作るときに柄や文字を
デザイン通りの色糸で織り込んでいくもので、
最初私たちが送ったデザインでは
「元気に岩手!!」の部分は
青い帽子の上に小さく入った
オリジナルデザインのままでしたので、
小さすぎて織り込めないと言われたのですが、
この手書きの温かさを何とか活かしたかったのと、
それをカットしてしまったら、何となく
しりあがり寿さんのご厚意を踏みにじるようで
頭を抱えていたのですが、

なんということでしょう! (どこかのTV番組風^^)

私たちが悩んでいたところに、
「こんな風に切り離したらできそうですよ」と、
自らデザインして送って下さったのが、
今のタグなのです。


それ以来ずっとお願いしているわけですが、
いつも丁寧なメールをいただき、
またお電話に出られる奥様も、
とても温かく対応して下さいます。


そういう素敵な「仲間」がいることも
この復興ぞうきんの特徴なのです。




なみ
スポンサーサイト

復興ぞうきん物語~その7~

前回までの記事は以下をご覧下さい。

復興ぞうきん物語~その1~
復興ぞうきん物語~その2~
復興ぞうきん物語~その3~
復興ぞうきん物語~その4~
復興ぞうきん物語~その5~
復興ぞうきん物語~その6~


さて、もうひとつ同時進行で
温めていた企画がありました。

それは、盛岡に転居されてきた被災者の方々が
集い、交流をするサロンのような場所を
作れないものか・・・。

これは最初、復興ぞうきんとは別のスタッフから
出たアイデアなのですが、
そのアイデアと復興ぞうきんとを
結び付けられないかというお話を
いただいていたのです。
私たちも、なんとしてもそれを
活用したいと思っていました。

つまり、
その被災者向けのサロンが、
復興ぞうきんの受け渡しの拠点にならないか?
同時に、手仕事だけでなく、
縁あって住むことになった盛岡の町で
友人知人を作り、
生活を楽しめるようになって欲しい、
その“初めの一歩”になる場を提供したい、
ということです。


ちょうどその後まもなく、
もりおか復興支援センターの運営を
母体であるSAVE IWATEが受託することが
決定しました。


センターは、
被災者の方々が沿岸地域の情報を得たり、
困ったことがあったら相談に来たり、
ここで同じような境遇の方々が集まって
コミュニティーのような場を作ったり
できるような場所にしようというところから
始まりました。


そこで、まずは
復興ぞうきんを縫ってくださる方々のための
交流の場、『紡ぎサロン』を
開催することになったのです。



ここまで決めて、
いよいよ第1回説明会を
行うことになりました。


雑巾は雑巾ですし、
300円の中には
商品そのものの魅力+支援の気持ちが
入ってこその購入だとは思いますが、
縫う方にもぜひ、
作り上げたものに誇りを持って
私たちに売ってほしい。

そういう気持ちになれるようなスタンスで
ありたかったし、
そのための「新しい仕様」であり
「講習会」という位置づけです。


第1回番屋説明会ー2011年7月20日
(番屋というのは、SAVE IWATEの拠点に
 なっている、昔消防団の建物だったところです)

第1回センター説明会ー2011年7月27日



《続く》




なみ

復興ぞうきん物語~その6~

前回までの記事は以下をご覧下さい。

復興ぞうきん物語~その1~
復興ぞうきん物語~その2~
復興ぞうきん物語~その3~
復興ぞうきん物語~その4~
復興ぞうきん物語~その5~


やがて、愛真館が、6月いっぱいで避難所としての
役目を終えることになりました。
7月からは
一般のお客さまの受け入れが始まるので、
それまでの形でお願いできるのはあと少し。

今後は避難所ではなく、
いよいよ個人レベルの「生活支援」という
位置づけの活動にしていきたい。

少しずつ、仮設住宅や、民間住宅へ移る方が
増えて来た頃合いを見計らい、
復興雑巾をあらためて1つの商品として整え、
縫っていただいたものを買取るという形での支援を
始めようということになりました。

当時、番屋(SAVE IWAETの拠点)への
個人被災者の来訪が増加していましたので、
その方達に雑巾生産をお願いしてみたらどうか?
個人ならば、出来高で賃金として
お渡しすることは容易になるのではないか。


これまでは避難所での空き時間を
埋めるための物。

これからは対価を得られる物を
自分の手で作り出すということ。


そんなことを考えながら、
愛真館版の次のステップの企画として
構想を練っていたことを思い出します。


当時の記事
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

愛真館での復興雑巾活動が終了しました(2011.07.01)



新しいバージョンを始めるにあたっては、
今度は復興支援とはいえ「商品」ですから、
一定の規格を決めなければなりません。

当時、不定期で参加してくれていた
ボランティアさんや、
SAVE IWATEの他の部門で活動していた
ボランティアさん、
事務局、理事他、
さまざまな方からアドバイスを受けながら、
仕様と規格を定め、
また、より親しみやすく、身近に感じていただけるよう、
「復興ぞうきん」(雑巾→ぞうきん)と
名称も変更しました。


そして、それまで1枚200円だった価格も
300円と改めました。

これは、「ぞうきん」という性質から
あまり高くはできないが、被災者の方々に
少しでも多く収入を得ていただきたいという
想いからです。

300円のうち、100円あれば、
帯やチラシの印刷代から、タグ代、
梱包材料費、その他必要管理費(文房具等)を
何とかぎりぎりまかなえるという計算でした。

縫い手さんにお支払いする200円は
こうして決定しました。


活動を続けていくためには赤字は出せません。

あとはボランティア精神でがんばろうね
ということで^^

そういうわけで、
復興ぞうきんは、送料も、振り込み手数料も
すべて購入してくださる方々に、
ご負担をお願いしております。
本当なら、一般のネット商品のように、
例えば「100枚以上送料無料」などの
サービスくらいはさせていただきたい
気持ちはありますが、
それは難しい状況であることも
ご了承いただければと思います。


また、「支援商品」であり、
買取という形で
先にお支払いをしている関係上、
委託販売も行っておりません。

なにとぞご理解をお願いいたします。



《続く》



なみ

復興ぞうきん物語~その5~

前回までの記事は以下をご覧下さい。

復興ぞうきん物語~その1~
復興ぞうきん物語~その2~
復興ぞうきん物語~その3~
復興ぞうきん物語~その4~



復興雑巾は被災者の方々に、
元気を出して欲しい、
前(未来)を向いて、
立ち上がる小さなきっかけになれば、

との想いから始まりました。
だから、タオルや糸を補充した時も、
たまたまお会いした方に、
「無理のない範囲で」
「出来る時に」
「根を詰めずに」
「気が向いたらでいい」
と何度も繰り返したものです。

無理をせず、のんびりと、
自由に縫っていただくことで、気が紛れたり、
少しずつでも元気になっていただけたら。
できた雑巾をチャリティ販売することで、
被災者の方の手仕事を支援してくださる方に
お届けできたら。
そんな想いの活動でした。

でも、実際被災者の方々の心情を
本当に理解することは出来ないから、
このプロジェクトが本当に
彼らの負担になったりはしないのだろうかと、
少し心配な気持ちがあったのも事実です。

ところが「復興雑巾」の帯をつける際に、
縫って頂いたものを一枚ずつ眺めると、
線ごとに糸の色を変えてあったり、
模様のように縫ってあったりと、
きっと楽しんで縫って下さったんだな、
或いは
一針一針想いがこもっているんだろうなと
感じられるものばかり。
これはもう、ただの雑巾ではなく、
それぞれが「作品」であり、
思いがあふれ出てくる「メッセージカード」に
なっていました。

タオルも裁縫道具も全て支援物資。
双方の想いがここで結び付いたんだ
という実感が静かに沸き上がって来て、
今度は、何とか収益に結び付けて
還元出来るまで頑張ろうという、
新たな決意が生まれた瞬間でもありました。


後に縫い手さんから伺った感想では、
当初は、針を縫う手が震えてしまったという方も
いらっしゃいました。
最初は厚いタオル地に糸を通すのも
難儀だったという方も。
それでも、その雑巾を使ってくれるおうちや
学校のことを思い浮かべながら
一目一目縫っていくうちに、
針を動かす手がスムーズになっていったそうです。
どうしても津波のこと、
遠く離れた自宅のこと、
家族や友人のことを考えてしまう日々の中で、
雑巾を縫っている間は針仕事に没頭できたそうです。

「1枚縫ったらまた次の1枚を縫う元気が湧いてくる。
そしてまた1枚、また1枚...縫うごとに
元気になっていくのよ」

と話してくれた方もいました。



5月も終わりに近い頃、専用口座が出来て、
正式に【販売】が出来るようになりました。
販売がスタートしたのは6月5日。

帯を巻いて形にしたものを
SAVE IWATEの主催する
様々なチャリティーイベントで販売し、
その売上金で、また支援物資を購入したり、
沿岸配送のためのガソリン代にしたり、
とまた被災地支援にあてさせていただいて
いたのです。




《続く》




なみ

復興ぞうきん物語~その4~

前回までの記事は以下をご覧下さい。

復興ぞうきん物語~その1~
復興ぞうきん物語~その2~
復興ぞうきん物語~その3~


愛真館での活動がスタートしてからは、
大体10日前後の間隔を開けて、
タオルや裁縫道具の補充と、
支援物資の搬入に通いました。

今と違って、
縫い手さんと直接お話しするどころか
お会いすることもほとんどなく、
搬入時にたまたま材料を取りに
出てこられた方と
一言二言交わすくらいでした。

「やっぱり糸は白が落ち着くんですよ。」
「今日は糸もたくさん持ってきましたよ。」

「あっという間に10枚、20枚縫っちゃうんだよね。」
「無理なさらず、出来るときに出来るだけで
いいですからね^^。」

そんな風にお話していた記憶が
よみがえります。

そうそう、当時は今のように
【復興ぞうきん】ではなく、
【復興雑巾】と漢字表記でした。


旧帯デザイン

(クリックで大きくなります)

当時の記事
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

裁縫道具と復興雑巾(2011.04.24)



そんな中、当初から予定していた、
チャリティー落語会での販売を行いました。

その時の記事はこちら。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

復興雑巾ができました(2011.05.06)

募金額は ¥14,194。
終了後残数を数えたら、
36枚の雑巾が
支援者の方達のお手元に行ったようです。

1枚当たり394.3円。

でも、1枚当たりの値段を抑えてでも、
枚数を多くさばく方が
「被災者の方々に、元気を出して欲しい、
前(未来)を向いて、立ち上がる小さなきっかけになれば」
という目的に沿っているような気がしました。


その後SAVE IWATEの様々なイベントで販売するため、
何人かの方に値段についてご意見をうかがった際に

「あまり安いと『安いから買う』となる。
『被災者の方を支援できる』という金額にした方が、
みなさんも買おうという気持ちになると思う」
という意見があがり、
そういうことも鑑みて、
この“復興雑巾~愛真館版”の価格は
〈200円〉となりました。


《続く》



なみ
プロフィール

紡ぎ組スタッフ

Author:紡ぎ組スタッフ
被災者の方々に、手仕事をすることで気持ちを和らげていただき、またいくらかでも収入確保につながるよう、復興ぞうきんを縫っていただく活動を行っています。

最新記事
カテゴリ
最新コメント
過去ログ +

2017年 03月 【1件】
2017年 02月 【2件】
2017年 01月 【1件】
2016年 12月 【1件】
2016年 10月 【1件】
2016年 09月 【4件】
2016年 08月 【3件】
2016年 05月 【1件】
2016年 04月 【4件】
2016年 03月 【3件】
2016年 02月 【1件】
2016年 01月 【5件】
2015年 12月 【2件】
2015年 10月 【3件】
2015年 09月 【4件】
2015年 08月 【3件】
2015年 07月 【1件】
2015年 06月 【2件】
2015年 03月 【1件】
2014年 12月 【14件】
2014年 10月 【1件】
2014年 08月 【2件】
2014年 07月 【2件】
2014年 05月 【5件】
2014年 04月 【5件】
2014年 03月 【3件】
2014年 02月 【2件】
2014年 01月 【5件】
2013年 12月 【6件】
2013年 11月 【1件】
2013年 10月 【6件】
2013年 09月 【10件】
2013年 08月 【17件】
2013年 07月 【3件】
2013年 06月 【14件】
2013年 05月 【11件】
2013年 04月 【4件】
2013年 03月 【13件】
2013年 02月 【11件】
2013年 01月 【18件】
2012年 12月 【21件】
2012年 11月 【13件】
2012年 10月 【15件】
2012年 09月 【24件】
2012年 08月 【12件】
2012年 07月 【9件】
2012年 06月 【11件】
2012年 05月 【12件】
2012年 04月 【12件】
2012年 03月 【14件】
2012年 02月 【10件】
2012年 01月 【22件】
2011年 12月 【7件】
2011年 11月 【5件】

facebook
ギャラリー
リンク
応援メッセージ

名前:
メール:
件名:
本文:

紡ぎ組サポーター様